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構造体を腐らせてしまう壁体内結露

これまでは、中途半端な気密や断熱しかされていない家が
多くありました。気密や断熱は、しっかりと行わなければ、
壁体内に結露を生じてしまい、その結露により構造体を腐らせて
しまうことになります。一般に結露というと、冬だけに起こると
思われるかもしれませんが、夏にも起こるのです。
壁の中で温度が下がり含みきれなくなった水蒸気が結露となって構造体を腐らせてしまう。

文章(+イメージ)

1 室内の温度が23℃で、相対湿度が60%のとき、
その空気は12.6(g/m3) の水蒸気を含んでいます。
 
2 外気の温度が0℃で、相対湿度が40%のとき、
その空気は2 (g/m3) の水蒸気を含んでいます。
 
3 気密のきれた部分があると、壁の中に水蒸気が侵入し、
多い方から少ない方へ移動します。
 
4 壁の中の温度は、断熱材の中で大きく下がります。
 
5 たとえば、断熱材の中の温度が10℃のとき、
その空気が含むことができる水蒸気の量は9 (g/㎥) です。
 
6 このとき、含みきれなくなった水蒸気
(12.6-9=3.6 g/m3 )が、結露となってしまいます。
1 室内の温度が23℃で、相対湿度が40%のとき、
その空気は8.4 (g/m3) の水蒸気を含んでいます。

2 外気の温度が35℃で、相対湿度が70%のとき、
その空気は28(g/m3) の水蒸気を含んでいます。
 
3 水蒸気は、多い方から少ない方へ移動します。
 
4 壁の中の温度は、断熱材の中で大きく下がります。
 
5 たとえば、断熱材の中の温度が24℃のとき、
その空気が含むことができる水蒸気の量は22 (g/㎥) です
 
6 このとき、含みきれなくなった水蒸気
(28-22=6 g/m3 )が、結露となってしまいます。
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